障がい者と成年後見制度

成年後見制度とは、

精神上の障害が理由で判断能力が不十分な人が経済的な不利益を受けないよう、

支援してくれる人(成年後見人等といいます)をつける制度です。

 

障害を持つ子供がいると、ほとんどの親は、生涯、子の面倒を見るわけですから、

当然に、一生、障害を持つ子の代理人であると考えがちです。

確かに20歳までは、親は未成年後見人として、子の代理ができます。

しかし、実は20歳を過ぎたら、どんなに障がいが重い子であっても、
法律的には親から独立してしまうのです。

 

具体的にいうと、例えば預金。

親が子どものために、未成年のうちに貯めた預金であっても、

子の名義であれば、20歳を過ぎると、子本人でなければ、おろせなくなります。

その子に重い障がいがあって字が書けなくてもです。

そこで、銀行の人はにっこり笑ってこう言います。

「お子さんに成年後見人をつけなければ、このお金は、おろせません。」

その時初めて、あなたにとって成年後見人が、
非常に身近なものであると実感することになります。

法定後見と任意後見 ~親亡きあとの準備~

成年後見制度は、2つあるんです!

成年後見制度には、
 法定後見制度(狭義の成年後見制度)と、任意後見契約の2つがあります。

 

法定後見制度は、本人に判断能力がなくなったとき、親族などが家庭裁判所へ申し立てることにより、

裁判所が成年後見人を決定する制度です。

任意後見契約とは、自分自身の判断力があるうちに、自分自身で将来の後見人を決め、

その人と公証役場へ出向いて、将来のために契約を結ぶことをいいます。

 

成年後見制度の理念のひとつである「本人の自己決定権の尊重」という考え方からすると、

本人の判断能力がしっかりしているうちに、自分自身にあった後見人等を探しておくのが理想的です。

が、残念ながら、知的障がい等を持つ子供たちは、生まれつき判断能力に問題があるわけですから、

自分では選ぶことはできません。

もちろんはじめは、親であるあなたがお子さんの成年後見人になればいいのです。

そして、成年後見人というバトンを、将来あなたからしっかりと受け取ってくれる人を探せばいいのです。

親亡き後、あなたのお子さんが、彼ららしく幸せな人生を送るための大切なパートナーです。

だからこそ、親が子どもの気持ちをしっかりと汲み取って、

愛するお子さんのためによりふさわしい成年後見人を探してください。

 

法定後見人は、家庭裁判所の決定によって決められるものですが、

実際には、申し立ての際に、後見人候補者を立てることができます

その人が成年後見人としてそのまま決定となることもあります。

(ただし、ご家庭の状況を考慮した上で、家庭裁判所が別の後見人を選ぶケースもあります)

 

私たち、あしすとメンバーには、成年後見制度に詳しいメンバーもたくさんいます。

まずは、親族後見人を推奨していますので、

親族後見人のあなたに、私たちは、裏方としてしっかりサポートします。

そして、あなたが年齢を重ね、後見人の仕事が苦しくなってきた時に、

きちんとバトンが受け取れるように、待っています。

あなたとお子さんと私たちあしすとメンバー、家族+αの “三人四脚” でやっていきましょう。

 あなたが高齢でお子さんを出産された場合、また、あなたの体調がすぐれないなど、早く成年後見人を決めて安心したいと思われるような場合には、お子さんが未成年のうちに、お子さんの未成年後見人(=親)である立場を生かして、任意後見契約を結ぶことによって、お子さんの後見人を決めるということも可能です。


あなたご自身の人生のために

最後は、あなた自身の事……

お子さんに障がいがあり、あなたの老後が心配な場合、

お子さんに代わって、あなたの面倒を見てくれる人、

つまり、後見人をあなた自身が探して決めておくというのが、任意後見契約です。

あなたの人生を委ねる相手です。納得のできる相手を探しましょう。

 

いずれにしても、制度の使い方、手続きの仕方など、それぞれの家庭により、全く違ってきます。

あなたのお子さん、おなたのご家庭にあったプランをご一緒に考えていきたいと思っています。

分からないことは、なんでもお尋ね下さい。

あなたが納得いくまで、ご説明させて頂きます。

 

成年後見人に関するご質問、ご相談は、私たちあしすとメンバーにご相談下さい。